転職とは、職業を変えることです。もちろん同じ職種での転職もありますから、勤め先が変わるという意味の方が強いかも知れません。あるいはサラリーマンから自営業に変わる転職であれば、雇用形態を変えるとも言えそうです。
言葉の定義はさておき、職業を変えるということは何を意味するのでしょう。その転職が成功するのも失敗に終わるのも、そこにどんな目標を定めているかによって大きく変わってきます。ここではその意味を考えてみようと思います。
例えば自分が転職して、それが成功であったと考えている人は、多くの場合「人との出会い」という価値を見出しているという調査結果があります。ここでいう人とは、上司や同僚のことです。「良い上司と出会えたことで自分の存在価値を改めて認識しなおすことができ、必要とされる喜びを感じた」という感想もあれば、「良い同僚と同じ職場になり、お互いに切磋琢磨する環境のなかで、チームとして助け合い、仕事に取り組み、良い成果を出すことが出来た」という感想もあります。もちろん職種による差も大きいでしょうが、仕事と職場環境が密接に関連していることを示す事例であり、仕事を変えることが職場環境を変えることを意味しているとも言えるでしょう。
さらに同じ調査の中で「自分の持つ将来の目標に近づくことが出来た」ことや「転職先の会社にとっても自分にとっても、双方に利益のある転職だった」ということが、転職が成功した理由として挙げられています。ここには転職によって自分の思い描く未来を実現していきたいという希望とともに、転職が単なる個人主義のビジネスの枠には収まらないのだという感覚が見て取れます。
しかし、その職場に良い上司や同僚がいるか、転職先と自分の双方に利益がもたらされるかどうかは、実際に転職してみないと分からない場合が多く、結果論に過ぎないと思われる方もいることでしょう。しかし、その一方で、転職先の上司や同僚と、転職者が良い関係を築くことができたのも、その良好な関係がその職場に良い影響を及ぼし、業績が伸び、結果会社にも利益がもたらされたことも、転職者個人の努力抜きには成しえなかったことでしょう。そう考えれば転職を成功させるのも失敗に終わらせるのも、転職後の努力次第ということになるのかも知れません。
仕事を変えるということは、自分の可能性を信じて未来を変えることであり、そしてその未来も努力次第ということなのでしょう。